日々つれづれ2

はてなダイアリーから引っ越しさせました

同人ゲーム

金曜はDIGRA JAPANの「[「同人ゲームの潮流(1) 同人ゲームの過去、現在、未来」に行ってきました。「月姫」のTYPE MOONさんが元コンパイルだったり、東方プロジェクトの方が元タイトーだったりと、節目・節目でメインストリームからスピンアウトしたプロが同人シーンをけん引する作品を発表していたのが興味深かったです。正直、同人ゲームってよくわからなかったので、現状が俯瞰できたのでよかった。あと同人ゲームを題材にした二次創作ゲームが出てきて、全体を盛り上げたり。パクリあって全体でコミュニティが膨らんでいくという図式は、DOOMのノリに近いところがありますね→ダンジョンズ&ドリーマーズ。あとTYPE MOONさんは商業指向が明確で、今やすっかりベンチャーだなーという印象。大手からのスピンアウト組といえば、受注開発やモバイルゲーム開発が一般的ですが、そこで同人ゲームから自社ブランドという選択肢が興味深いところ。んでもって日米の同人・インディーズシーンの違いについての考察もありましたが、日本の方が枯れたフォーマットで中身を作りこんでいく、もっといえば「作家指向」が強いのも興味深かった。キャラ・世界観・ストーリー重視ってのは、まさにマンガ・アニメ文化の影響なんでしょうね。



んでもって会場でオライリー・ジャパンさんから「実例で学ぶゲーム3D数学」という書籍をいただきました。まだざっとしか読んでませんが、ゲームプログラミングの本というより、ゲームを題材にした数学の教科書といったノリで、「コンピュータグラフィックスの第1法則:正しく見えれば、それは正しい。」などの、くすりとさせる言い回しも数多く、読み物としても楽しめそう。ゲームに興味のある理系大学生にはお勧め、背伸びしたい年頃の高校生でも頑張ればなんとかなる、という感じでしょうか。こうした書籍が出るアメリカのゲームシーンは、やっぱり強いですね、なんでもそうですが、底辺を育てるってのは、手間暇がかかるんだそうです(それが奇跡的に無料でできているのが、大阪のお笑いシーンなんだとか)。資本主義の成熟には中間層の拡大が必須なんですw オライリーといえば「おもしろい」のゲームデザイン−楽しいゲームを作る理論が有名ですが、今後もゲーム関連書籍の邦訳を期待したいところですね。


週末は妻方の親戚が遊びに来て手巻きずしでおもてなし。伯父さんというのがトランプゲームマニアで、もろもろ新作トランプゲームを堪能しました。テレビゲームと違ってアナログゲームは誰でも自作できるのが秀逸w んでもって今日のお弁当は、余ってしまった鰻でうな重弁当であります。冷凍コロッケ+総菜のひじき+きんぴらと、実は出来合いのものを詰めただけでしたw