日々つれづれ2

はてなダイアリーから引っ越しさせました

フェアユース

http://mainichi.jp/enta/mantan/game/news/20081010mog00m200020000c.html
http://www.inside-games.jp/news/315/31586.html
TGSの基調講演は任天堂以外つまらない、というのが個人的な経験則ですが、今年の基調講演、特に1部と2部はおもしろかったですね。ハードの谷間なので、適当にお茶を濁して終わりかと思いきや、意外や意外でした。3部のMSも日本側をヨイショする内容で、あの人たち、けっこう空気が読めるんだなーなんて思ったりw その中でも和田サンの講演は聞き応えがあった。数年後に振り返ってみて、日本のゲーム史の転換点に位置づけられるのでは、とすら感じたり。そうなんです日本はもはや世界のリーダーではないんです。このことをTGSできちんと言い切ったのは、素晴らしいと思います(ちなみにこの「日本」の中に任天堂は入ってないと思いますが・・・)。ダイエットと同じで、まずは現状を認識することが大事ですからね。その上でオープン化・コミュニティ化の促進が必要と論じた。もうね、ゲーム業界で1,2を争う閉鎖的体質というイメージ(失礼!)があるスクエニの社長の言葉とは思えないw 涙がちょちょぎれそうであります。スクエニさんもここ数年、GDCCEDECで濃い内容の講演が続いていて、だいぶ変わってきた印象があって、やっぱりトップの姿勢って大きいなあという印象です。現場の努力も大切ですが、それだけだと限界があるんですw その上でぜひCESA会長として、もう一歩踏み込んでいただきたいことがあります。全然難しくありません。ゲーム業界だけで完結できますw それがいわゆるフェアユースに関するガイドラインの策定であります。具体的にいうと、CEDECの講演資料や学術系の論文作成において、ゲームの画面写真やキャラ・サウンドなどの素材を自由に使えるようにしていただきたい! これが定着すれば、もっともっと議論が盛り上がると思うんですよね。今でもCEDECでは、ようやく大型タイトルの事後検証が定着してきましたが、でもそれも自社案件だからですよね。少し引いた視点で、第3者が客観的にゲームの分析や研究を行うというのは、まだまだ一般的ではないように思います。これも他社ゲームの画面写真などが、現状では使いにくいことと関係があるんじゃなかろうか。去年出たDiGRA JAPANの学会誌も文字ばっかりだったしw これも勝手に使って問題にならないかしら、なんて自主規制されているんだと思います(憶測ですが)。でも言葉だけじゃ伝わりにくい。ビジュアルがあった方が格段にわかりやすいんですよ(これは「ニンテンドーDSが売れる理由」を書いた時、改めてそう思いました)。ちなみにGDCなどでは、他社作品の素材を講演スライドに使うのは当たり前です。学会系(シーグラフとか)は・・・どうなんでしょうか?w ちなみに昨年のCEDECの基調講演では、セガの副社長(小口さん)がポケモンを引用しつつ「おもしろさ」について講演されたりして、ようやくゲーム開発者が他社のタイトルも含めて、ゲームのおもしろさを自由に語れる時代が来たんだなーと感慨深かったモンですが(10年前だったら考えられないよね)、そこからもう一歩進めて、今度はビジュアルやサウンド素材も引用可能な空気を作っていただきたいw いや、実は著作権法上では「報道、批評、研究その他」の目的での正当な範囲の引用が認められています。でも和をもって尊しとなす国ですからねw やっぱり他人の視線というか空気が気になる。というか現状では「勝手に使うな」「俺たちの仕事を増やすな」という広報側の空気がアリアリです。でもそれだけに、みんなが一斉に動いた時のエネルギーは計り知れないわけで。そのための環境作りはCESAでしかできないw というわけで一つよろしくお願いします。




弁当マンネリ化の打破に向けて、とりあえず丼物で勝負。でも買ってきた蒲焼きを載せただけという、相変わらずの手抜き作戦でありますw きんぴらも総菜だし。でも、しめじは自分で調理しました。塩ゆでにして、おかかと昆布茶(粉末)であえました。我ながら頑張りましたw