日々つれづれ2

はてなダイアリーから引っ越しさせました

iPhoneで同人誌を読む

http://japan.cnet.com/blog/kirifue/2008/08/22/entry_27013113/
http://d.hatena.ne.jp/shi3z/20080816/1218902613
正確にはiPod touchですけど、そこはまあおいといて。上記リンクあたりで興味を持って購入してみました。結論。ちゃんと読めます。おもしろいです。本体の設定を英語にすると、吹き出しがちゃんと英語になるのもグッドですw 印刷物の劣化コピーなんてとんでもないw だってコミケに行くのメンドくさいし、Amazonで売ってないし、作り手側にしてみれば、海外に向けて販売できる。iPhoneならびにAPPは電子書籍ならびに漫画の国際展開の可能性を大いに秘めていると言えましょうw 実際に儲かるか否かは僕にはわからないですが・・・。
今は講談社さんが積極的で、小学館も地味に始めてますが、いかんせんコンテンツが古いわりに単価が高いので、もっと新刊を準リアルタイムで配信していけば良いと思うんですけどね。漫画のスキャンデータを違法ダウンロードしている海外の連中も、結局は新刊が読みたいわけだから、良い商売になると思いますが・・・。それこそ紙は愛蔵版向け、データは新作で読み捨て、みたいな。僕も紙はかさばるので、できるだけデータで良いです。
あとビジネスモデル的にも、1〜数話単位ではなくて、コミックス単位とか、それこそ連載中のものなら1ヶ月単位とか。1年まとめて契約したら値引きしてくれるとか。連載マンガ単位でばら売りしてくれると良いですね。だいたいマンガで毎回読むのって、各雑誌につき3〜4本ではないかと。だったら、それだけまとめてダウンロードできて、デジタルビュワーで毎週読めると良いなあ。



ただAPPはレーティングの問題からアダルトコンテンツが難しいんですよね。携帯電話のコミックも、なんだかんだでレディコミが多い。レディコミって単行本になりませんからね。良い新規市場という感じでしょうか。それがAPPではエロ抜きで盛り上がりつつあるのが興味深いところ。んでもって、このビュワー、コメント欄にもありますが拡大機能が欲しいですよね。産経新聞APPみたいに、タップで3段階に拡大・縮小とかできると、読みやすさが増すのではないかと・・・。

ちなみに上記リンクにうまく整理されていますが、現状のビュワーには大別して「紙そのまま」「コマ単位で見せる」の2スタイルに分けられそう。前者は文字が小さいと読みにくいけど、とにかく手間がいらなくて、マルチ言語展開向き。後者は携帯電話の小さい画面で読めるように洗練されてきたノウハウで、新しい見せ方としておもしろいんだけど、オーサリングの手間がかかるし、iPhone向けではない。しばらくは棲み分けが続くと思いますが・・・。

でもって、電子出版でいつも思うのは、漫画家が作家性を固執しすぎるように見えるところ。「マンガは見開き単位で読ませてナンボ」「1コマ単位で切り取って見せるなんて、もってのほか」なんて、言いたいことはわかりますが、もーすこしラジカルでもいいんじゃないですかね。たかがマンガなんだから・・・なんて言った瞬間に刺されそうで怖いですが、でも、もーちょっと覚めた視線があっても良いような。自由なのがマンガの良いところじゃないですか。80年代のジャンプがアニメ・ゲームのマルチ展開で伸びたように、電子出版でも新しい世代のデジタル編集者に頑張っていただきたいのココロ。そんな意味でもiPhoneで同人誌というのは、おもしろいですね。

しかしtouchって、いつまでたっても日陰者ですね。ガンダムMk-IIみたいw 僕は一番好きなフォルムなんですけどね・・・。