日々つれづれ2

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慰めの報酬(プチネタバレ)

「カジノロワイヤル」は男と女の話だったが、「慰めの報酬」は母親と息子の話であった。



いやいや、すごく面白かったですよ。しかしスペクターに変わる新たな犯罪組織「クァンタム」も登場し、本格的に初期コネリーボンドシリーズのリメイクを行っていくのかしらん。最近のハリウッドでは単体でのリメイクは通例ですけど、シリーズ全体のリメイクというのは、もし実現したら過去に例がないかも・・・。

慰めの報酬」を見た後で、テレビで撮っておいた「リビング・デイライツ」と「ゴールデンアイ」を続けてみたんですが、いやーもうビックリするくらいテンポが遅いですね。前者は1987年で後者は1995年、共に新生ボンド俳優の1作目。ほぼ20年前と10年前と見なすと、アクション映画の移り変わりも重なって興味深いです。「リビング・デイライツ」は当時としてはかなりシリアスな話で、長い間好きだったんだけどなあ・・・。でもラストの輸送機上でのアクションはやっぱり凄い。当時はCGがなかったわけですからねえ。
リビング・デイライツ→ボンドが要人を射殺するシーンがある(でも偽装)
ゴールデンアイ→ボンドがサブマシンガンを乱射しまくり、戦車で街を爆走する
慰めの報酬→手がかりになる人物を片っ端から殺しまくる(ゴールドフィンガーならぬデスフィンガー!?)
とまあ、どんどん過激になっていくのがビックリ。ボンド映画って基本的に「潜入する→手がかりを得る→見つかる(アクション)→逃走する(チェイス)」の繰り返しで進んでいく印象ですけど、「慰め」では「潜入する→ブチ殺す→手がかりが空から振ってくる」という印象w まあ「ゴールデンアイ」の時も、これじゃスパイ映画ではなくてアクション映画だと言われたモンですがw それとともにボンドの負傷も増えていって、「慰め〜」では顔面が生傷だらけw こんなに顔が「汚れる」アクションヒーローは初めてではなかろうか。「消されたライセンス」でボンドの顔に生傷がついた時は賛否両論あったのを覚えてますけど、最近では普通なんでしょうかね。。。

あと「慰め」のオペラでのシーンは旧ルパンの「美人コンテストをマークせよ」を彷彿とさせて笑った。んでもって原作「カジノロワイヤル」ではボンドがマティスに愚痴ってたのに対して、今作ではマティスがボンドに「善悪がわからん世の中になった」などと愚痴っていて、かなり原作をリスペクトしている点が興味深かったところ。ついでにボンドガールのカミーユオルガ・キュリレンコ草薙素子に見えて仕方がなかった。んでもってカミーユってやっぱり女の名前だったんですねw 最後に序盤の町中でのボンドの追跡アクションが「アサシンクリード」っぽかったなあ。そのうちゲームでも屋根上だけでなく、部屋の中まで飛んだり跳ねたりできるように・・・なるんでしょうねえ、やっぱりw

というわけで僕の中ではボンドとルパン三世は無用な殺生はしない、という認識だったんですが、これがあっさり覆された次第。そのうちルパンもマシンガンを振り回してアクションヒーロー化・・・いやー怖い怖いw

んでもって「慰め」でボンドの知名度は何点増えたのであろうかw