日々つれづれ2

はてなダイアリーから引っ越しさせました

ケータイセミナー

先日、千葉授業作り研究会(ACE)主催のシンポジウム「「考えよう、ケータイ」セミナー@ちば」に行ってきました。ACEは例のゲームニクスの本を制作する時に大変お世話になったNPOで、他にSCEさんともゲームを使った教材開発などをされていて、たまーにファミ通なんかに載ったりする団体です。でもってゲーム側の人間としては、今の世間的なケータイバッシングの流れと、その渦中にある教育現場の本音などが覗けて、いろいろ感慨深いところでした。世間的には「学校に携帯の持ち込み禁止」という線で固まりそうですが、携帯電話によるトラブルは学外で起きているわけで、単に持ち込み禁止にすればOKという話ではないことは、誰がどう考えたってすぐにわかる。その上で必要なのは学校・家庭・事業者の連携による情報リテラシー教育の確立につきるわけで、なかなか特効薬はないんでしょうね・・・。とはいえ事業者側の取り組みがイマイチ見えにくいのも事実なので、それこそ任天堂なみに(まあ最近は任天堂も「うごメモはてな」でパンドラの箱を空けたように見えますが)顔の見える施策を期待したいところです。



ただ、ある調査によると高校生の4割が「前略プロフィール」などのプロフサイトで、自分のプロフを公開しているとかで、自分の個人情報をどのような形であれ、ネットで公開したいという子供達のニーズは、非常に強いようですね。自分の存在を他者から認めて欲しい、いわゆる「承認欲求」が非常に強い。くだんの「あくがみ騒動」なども、(あれは小学生の例ですが)起きるべくして起きたという感じでしょうか。そりゃ僕でも「はてなスター」がつけば嬉しいわけで、これが子供だったらなおのことだろうなあと思います。ぶっちゃけ中〜高校くらいになると、学校という小さな社会での承認(先生や友達に誉められるとか)だけでは物足りなく感じられる年頃なわけで、学校外の大人に認めてもらったり、かまってもらったり、同じ目線で議論してもらえると、そりゃ嬉しい。それがネットで簡単に可能になっているわけで、まあプロフィールサイトが流行るのも道理だろうなあという気も。そこで得られるかもしれない子供の可能性を無下に否定していただきたくはないなあという今日この頃ですw ゲーム機もネット接続が当たり前の時代ですから、先行者の事例をうまーく研究していだきたいところではないかと。

http://dfujikawa.cocolog-nifty.com/jugyo/2009/02/post-49a1.html
んでもって「考えよう、ケータイ」セミナーは2/27に横浜でもありますので、興味のある方は是非。事前登録が必要ですが入場無料です。