日々つれづれ2

はてなダイアリーから引っ越しさせました

あるゲーム開発者の「卒業」

ほとんど3年ぶりくらいにIGDA日本でインタビュー記事をアップしました。「ラチェット&クランク」の「中の人」として活躍されていた鶴見六百さんです。mixi日記で、この3月でゲーム業界を「卒業」されたという日記を拝読して、ビックリして話を聞いてきました。
http://www.igda.jp/modules/pico/index.php?content_id=1
鶴見さんといえば、「クラッシュ・バンディクー」から「ラチェット&クランク」に至るまで、SCEのワールドワイドタイトルの日本側ローカライズプロデューサーを担当されていた方で、いわばローカライズスペシャリスト。一方で業界的にはAAA級ゲームを筆頭に、全世界同時発売の波が押し寄せていてきて、ローカライズの必然性がますます高まっている。にもかかわらず、どうして「卒業」なのか知りたくて、mixiメールでアポを取って取材させていただいた次第です。快諾いただいた鶴見さん、および関係者の皆様に感謝いたします。でもって、なぜ「卒業」なのか、そして卒業してどこに行くのかは、ぜひ本文をご高覧ください。非常に長いのでご注意くださいませw



んでもって、なんで無料でこんな記事をアップするのかと言われそうですが、それには幾つか理由があります。
1:こんな長い原稿を今時掲載してくれるような酔狂な商業媒体に心当たりがない。
2:外部(編集部/関係者)から内容に対して余計な横やりを入れられたくなかった→今回は完全に同人誌気分で、自分の好きなテーマで、好きなように聞いて、記事にしたかった。
3:GDCローカライズサミットが発足したりして、時期が非常にタイムリーだった。
4:過去に何度か同じテーマでインタビューをしていて、知見が四散するのが惜しかった。
5:たまたま暇だった→ゲームの話をするのは楽しい。
実はこの記事には伏線があって、最初が2003年のGDCでの鶴見さん&現セガの長谷川亮一さんの講演「How to Make Your Game Successful in Japan」を聞いたこと。ちなみに、この年は僕が初めてGDCに取材に行った時でもあって、余計に印象深かったのでした。それが縁で2004年と2005年に講演内容のフォローアップ的なインタビューを行いました。このときの記事は下記書籍に収録されています(英語)なので、興味のある方はどうぞ。ま、そんなこんながあって、余計にビックリしたんですよね。グローバリズムローカリズム、その両者でいかに落としどころを見つけるか。これからの重要なトピックになりそうです。
http://www.amazon.co.jp/dp/1558609210/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=english-books&qid=1242952428&sr=8-1
http://www.amazon.co.jp/dp/0123744474/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=english-books&qid=1242952522&sr=8-1
ちなみに、このインタビュー枠は完全ノータイアップで(笑)、僕の興味次第で何でもという感じですので、取材ご希望の方がいらっしゃれば、ぜひメールでご連絡くださいませw

んでもって、文中でも出てくるノーティドック創業者のジェイソン・ルービン氏とアンディ・ギャビン氏もまた、新スタジオを設立して、コンソールに加えてFacebookiPhone向けにもゲームを開発とのことで、もろもろ変革の時期なのかもしれませんね。
http://www.inside-games.jp/news/352/35215.html