日々つれづれ2

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CEDEC公募

CEDEC2010のセッション公募が粛々と進んでおります。
http://cedec.cesa.or.jp/2010/guide.html
気がつけば僕も2004年から毎年ラウンドテーブルの司会で、6回連続参加していました。あらためてびっくりですね。
2004年 ゲームマスコミはどういう役割を担うべきか
2005年 資金調達をどのように実現するべきか(with シグナルトーク栢氏)
2006年 ゲーム雑誌/メディアはどこへ向かうのか(with MIDIはらふじ氏)
2007年 ゲームUIの特性と応用の可能性(with サイトウ・アキヒロ氏)
2008年 ゲームUIの特性と応用の可能性 2008(with サイトウ・アキヒロ氏)
2009年 日本から海外へー今日から役立つローカライズ技法ー (with セガ長谷川氏・ナニカ稲葉氏・Wind Wardエミリオ氏)
履歴を見ればわかるとおり、僕のスタイルは誰か面白そうな人、CEDECでぜひしゃべって欲しい人がいたら、モデレータと称して会場に連れてきて、しゃべらせちゃう。んでもって、それをネタにしてディスカッションさせちゃう。まあなんというか編集者っぽいやり方だなあと思います。他人の褌で相撲を取る、じゃなくて埋もれさせるには勿体ない知見を業界で共有するお手伝いをさせてもらう、みたいな。講演やパネルだと敷居が高いですが、ラウンドテーブルだと、まだ気安さもありましたしね。
んでもって転機となったのが昨年で、ラウンドテーブルを機会にIGDA日本で新しくSIG-Glocalizationを立ち上げ、世話人として運営に携わるようになりました。これまで3回の勉強会を開いています。3月にはGDCローカリゼーションサミット報告会も行う予定です。詳細はこちらですので、ぜひご参照ください。
http://www.igda.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=261
ほかにも昨年のCEDECでは、ラウンドテーブルをきっかけにMLがスタートしたセッションもありました。「「フローなんていらない!」組織におけるモチベーションのあり方 〜私たちのものづくりにおける組織づくり〜」です。こんなふうに1回のCEDECで終わらず、議論が継続的に続き始めたというのが新しくて、一つの節目というか、業界内で問題意識を共通化して議論していく文化が、ようやく根付き始めたのかなあという感じがします。
ちなみに今年もSIG-Glocalizationで参加できるように、ネタを企画中です。あと07〜08年のラウンドテーブルで行ったゲームUIの応用についても、ようやく実際の製品が出て、事後検証ができそうな気配。もっともCEDECも毎年レベルが上がっていて、企画申請したからといって、必ずしも通るとは限らないんですけど、チャレンジしてみたいところです。
GDCなんか、もっとそうだと思いますけど、CEDECもただ聞くだけじゃなくて、講演側に回った方が、ずっとリターンが大きいですよ。なんといっても「情報はより多く発進する側に集まる」というのはホントだと思います。
ただ、まだCEDEC自体の認知度や必要性が、国内ですら十分に浸透していない気もするんですよね。せっかくだからUstreamなどで、全セッションを無料中継したらいいと思います。プロ野球もテレビ中継したらか観客が減ったかというと、逆じゃないですか。特に技術カンファレンスなどでは、ただ無料動画を見る以上に、その場で議論したり、コミュニティに参加する方が何倍もメリットになるわけで。どうでしょうね?



ちなみにCEDECに出たからといって直接収入には一切なりませんが、さまざまな形で間接収入にはなっている・・・はず。でも、この間接収入って奴は客観的に計りにくいんですよねw