日々つれづれ2

はてなダイアリーから引っ越しさせました

ユーザー不在?

僕はゲーム業界の人間ではなく、ゲームを主な題材に仕事をしている出版業界の人間なので、極論すれば国内のゲーム産業が壊滅しても、おもしろいゲームが遊べれば無問題です(国内のゲームよりも海外のゲームの方がおもしろければ海外のゲームを買います)。でも最近は自分にとっておもしろいと思えるゲームが減ってきていて、その原因の一つにゲーム業界があんまり健全でないような気がするので、ゲーム業界で(あまりお金にならない)取材を続けている、というのが実状だったりします。んでもって、ここで言う「おもしろいゲーム」というのが、大作ゲームや作り込まれた名作だけでなく、新規性やアイディアの部分も大きかったりするわけで、「ゲーム」ではなく、「デジタルでおもしろい何か、またはサービス」くらいに定義を広げた方がいいと常日頃思う次第であります。補足すれば、こういうゲームが減ってきたのは、業界全体が高コスト体質だから、というのは周知の通り。その反面で、ここ1−2年ホントにおもしろいゲームといえば、やっぱりFlashゲームとか、ちゃらっと遊べるタイトル、もっといえばそういうモノを生み出す土壌なんじゃないのかなあ。ちゃらっと遊べるゲームをちゃらっと作ってはいけない、なんて僕も良く言ったりしますけど、でも重たいゲームばっかりそんなに遊べないですよやっぱり。その正否はともかく、こと映像分野においては、やっぱりハリウッドの大作映画よりもGoogle VideoYouTubeの方が僕には面白くて、この流れがもっとゲーム分野に波及して欲しいと思う今日この頃。その受け皿にXbox Live アーケードや、PS3のEDIや、レボやDSのコンテンツダウンロードなんかがなればいいと思うんですけど、どうなんでしょうね。あとPSPブラウザのFlash6対応とか。もうXbox360バーンアウトリベンジとGeometry Wars、どっちがおもしろかと言われたら、どっちもおもしろいですよ。ナムコの「熱スタ2006」に収録されている本来のゲームと、同時収録のファミスタモード、そりゃどっちも「グッジョブ!」でしょう。むしろファミコン時代のゲームよりおもしろいゲームを作れない開発者がいたら、さっさと退場していただいてかまいませんし、そんな産業を保護育成というのは間違っている、というか保護することで得をする誰かがいるんだと思います。産業ではなくユーザーを見て欲しいと思う次第。
Xbox Live アーケード
http://www.xbox.com/ja-JP/livearcade/
EDI
http://us.playstation.com/beyond/
バーンアウトリベンジ
http://www.xbox.com/ja-JP/games/b/burnoutrevengexbox360/
Geometry Wars
http://www.xbox.com/ja-JP/games/g/geometrywarsevolvedlivearcadexbox360/
プロ野球熱スタ2006
http://baseball.namco-ch.net/