日々つれづれ2

はてなダイアリーから引っ越しさせました

ダウンロード販売

APP Storeでちまちまゲームを買っていて最近思うんですが、急速に大手と小さいところに二分化されてきた印象がありますね。ハドソンさんやゲームロフトさんとかが700〜1200円くらいの「大作」ゲームをドカンと出すか、それとも個人〜小規模ディベロッパーが115円〜315円くらいでチマチマ出すか。ただ大手の大作ゲームは出しっぱなしで、バグ修正くらいしかアップデートがない。一方で小規模なところは、アップデートで機能を追加していくところもあって対照的な感じです。
つーかユードーの「Piano Man」の話なんですが、当初はフリー版が伴奏つきで、有償版が伴奏なしだったのは笑った。普通逆だろw でも、すぐにアップデートされて、有償版も伴奏ありになったのは面白かった。ただ伴奏あり・なしで微妙に内容が変わってくるので、そのうち伴奏の有無を選べるような仕様に、またまたアップデートされるかもしれないですね。
ただAPP Storeは一回売り切りモデルなので、大手からすれば継続アップデートの意味があまり感じられない。むしろアップデートすればするほど損をする、みたいな話はよく聞きます。あとランキングに入らないと話にならない。つまるところダウンロード販売って、「売れるタイトルの一極集中がおきやすい→目立たなければ意味がない」「継続アップデートがしやすくなるような課金モデルが求められる」みたいなことがいえるかもしれない。
ただ「売れるタイトルの一極集中」はネット時代になって、パッケージ流通でも同じ印象があるんですよね。それはWiiスポーツが今も売れているとか、映画で「ポニョ」だけ100億の大台を超えたとか、そんな感じ。あと北米でもゲームの初回売り切り傾向が高まっているとありますが、これもネット時代で情報の伝達速度が速まったことと関係があるかもしれない。つまりロングテールも期待できるけど、一極集中傾向も高まった。中途半端が一番駄目だってことです。んでもって継続課金モデルが可能になっても、やっぱりみんながみんなロングヒットするわけじゃない。ユーザーコミュニティを育てていけるか否かは、メーカーの姿勢にかかっているような気がします。
でもってその際は「1:尖ったタイトルでシンプルにリリース」「2:ユーザーの反響を見ながらアップデート」「3:タイトルを束ねてブランド戦略」みたいなステップが求められるんじゃないかなあ。今気がつきましたけど、これってオンラインゲームのポータル戦略に似てますねw 流通が変われば、それに求められるコンテンツやビジネス戦略も変わるってことでしょうか。まー小さいところは大手と同じ土俵に乗れないので、よりいっそう頑張れ、という話なんでしょうがw



ただ家電とかでも、最近はファームウェアの更新って普通になってきましたよね。顕著なのがデジタルカメラ(これってファームウェアの更新はサポート費用の範疇なのかしら)。でもってファームウェアの更新を軸に、ユーザーコミュニティの育成につなげた好例がリコーGR DIGITALなのは有名な話。その土台にあるのは、製品なりサービスに対する作り手側の愛情や思い入れ、なのかもしれませんね。。。