日々つれづれ2

はてなダイアリーから引っ越しさせました

CANON T80アートロボ

なんだか気がつけばいろいろカメラが増えてしまったので、昔のことを思い出しながら、それぞれの思い出について書いてみることにします。

64歳で他界した父親は貧乏性なのに(生涯、軽自動車に乗っていた)見栄っ張りなところがありました。それまで写真なんて「写ルンです」に毛の生えた程度のプラカメ専門だったのに、ある日いきなりAF一眼レフを買ってきて周囲を驚かせました。

それがキヤノンT80「オートボーイ」。同僚がミノルタα7000を買ったのでうらやましくなり、社販で買ったそうです。本体とズーム2本とストロボのフルセットでした。おそらく15万円くらいしたはずです。高校生の時でした。後から考えれば普通にα7000で良かったんですが…

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ジーコジーコと迷いまくるAFと、シーンモードのみでシャッタースピードも絞りも設定できないという、まさに「ロボ」な仕様でした。しかし腐っても一眼レフであることに変わりはなく、それまでのプラカメとは段違いの出来映えに大興奮。

特に生まれて初めて撮った望遠レンズでのポートレート(祖母!)は「写真ってすごい!」と思わせるに十分なものでした。

このカメラはその後、修学旅行に野球応援にと大活躍しましたが、大学生の時にヨーロッパに貧乏旅行に行った時に持っていって盗まれてしまい、そのままになってしまいました。当時のことなのでネガなども全て捨ててしまっており、わずかに残っていたのが岩国基地の基地感謝祭のスナップのみ。1988年のことです。

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インテリ風のお爺ちゃんが見守る中、高射砲でたわむれる子供たち。時代ですね。

 

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昔のネガなので変色がはなはだしく、ざっと修正しましたがこの程度・・・

 

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生まれて初めて外国人がわんさかいる場所に行き、海外を肌身で感じました。

 

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今なら真正面できちんと撮るところですが、微妙に斜めっているところが残念。

 

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当時「ファントム無頼」という漫画が好きでした。これもノーズが微妙に見切れていて残念。

 

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基地の子供たちも今は本土に戻っていて、良いおじさん・おばさんなんでしょうね。

 

前述のようにT80ではシーンモードを選ぶだけで露出はカメラ任せだったので、手ぶれを避けるためにずっと「動体優先モード(的な何か)」で撮影していました。これが偶然にも絞りが浅く、ふわっとした写真を量産することにつながりました。

当時の安いプラカメは、ほとんどピントが無限大で絞りは固定(要は「写ルンです」と同じ)だったので、非常に新鮮でしたね…今でいう「コンデジからミラーレスにステップアップ」的な体験でした。

 

 

Canon T80 35-70mm付き

Canon T80 35-70mm付き

 

 

ファントム無頼 (1) (小学館文庫)

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