日々つれづれ2

はてなダイアリーから引っ越しさせました

NIKON D80

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前にも書きましたが自分はデジカメに関しては完全に世間のブームに一歩も二歩も遅れてついていく方で、FZ-20を買ったのも同業者の間でFZ-10が流行っていたからでした。その後、海外取材にちょくちょく出かけるようになって、E3やGDCデジタル一眼レフの割合が年々、増えていくさまを実感するようになっていきました。実際、それまでは高値の花だったデジタル一眼レフが次第に本体で10万円、レンズキットで15万円を切るようになり、がんばればサラリーマンでも買える価格帯になっていきました。

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ニコンから発売されたD80はまさにそんな時代を象徴する一台だったと記憶しています。2006年9月発売、ボディの実売価格は12万円前後。D200ゆずりのファインダー倍率0.94倍という、APS-C機では最高峰のペンタプリズム式ファインダーに、10.2メガピクセルという丁度良い解像度のカップリング。FZ-20のEVFに慣れた目には、ガラスの素通しというファインダーがかえって新鮮でした。がっしりとして、手になじむサイズ。他のメーカーの機種も魅力的でしたが、やっぱりニコンという思いがありました。

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ただしFZ-20と同レベルの望遠レンズを購入するには、ダブルズームキットを買うしかありません。もっとも、プレスカンファレンスのような場所でなんどもレンズを付け替えるのは難しいだろうという懸念がありました。また外付けの大型ストロボを購入する必要があったため、総額がけっこう膨らみそうでした。悩みに悩んで2008年の1月に、本体とAF-S DX NIKKOR 18-200mm f/3.5-5.6G ED VRとSB-800を23万円で入手しました。これで念願のデジタル一眼レフを入手できたのでした。

 

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買ってすぐ、喜び勇んで近所の川に試し撮りに行きました。川面で羽ばたくカモが望遠レンズでバッチリ撮影できて感動しました。帰ってすぐにPCのモニタでチェックしてみて、すげえの一言でしたね。撮った写真がぴったり、しゃっきり、しかも立体感をもって写っている!  コンデジの豆センサーとの違いにビックリしました。後にも先にもカメラを買い換えて、こんなに画質が上がったと感じられたのは、今のところこれが最初で最後だったと言い切れます。後日ミラーレス一眼レフが同じロジックで躍進するのは周知の通りです。

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 このカメラはFZ-20に負けず劣らず、世界のいろんな場所に取材で連れて行きました。一番の思い出といえば新婚旅行でタイのプーケットまで持っていったことですかね。周りのひんしゅくも省みず、ズームレンズを駆使してバシャバシャと取りまくっていました。あまりに馴染んでいたので、一度電車の中で置き忘れて紛失した時も、ヤフオクで同じセットを購入したほどです。すでにD3000系が発売されていましたが、ニコンの歴代デジタル一眼レフの中で、D80はある時代の最後を飾ったカメラでもあったことに、なんというか気概を感じていたからです。理由は主に下記の3点です。

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・後継機のD90から、映像素子がCCDからCMOSになった。

・同じくD90から録画機能がついた。

D3000以降になるとファインダー倍率が約0.8倍に下がっしまった。

これだけ良いなあと思っていたD80も、さすがに7年間使うとだんだん飽きてきたというか、バリアングル液晶いいなあと思うようになり、D5500を購入することになります。というわけで今では防湿庫の奥底に眠っていますが、改めて振り返ってみて、いいカメラだったなあと思うのでした。

 

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