日々つれづれ2

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京都アイディアメモ

今回の京都旅行では寺社仏閣と仏像を見て回ったんですが、いわゆる奈良の大仏チックなのっぺりとしたお顔の仏像と、風神・雷神に代表される仏像は顔が全然違いますなあ。んでもってこのリアル系の仏像、一般的には写実主義といわれて鎌倉期の仏像の特徴らしいんですが、個人的には写実的というより漫画的な、デフォルメされた顔のように感じましたって僕だけ? なんかすごい風神さんの口をクワッと開けて、眉をつり上げた顔が、アニメの敵キャラっぽかったんですがw まったく素人考えなんですが、のっぺり顔はインド・中国の影響で、写実系は日本独自なのではないかしらん。あと嵐山に回って友禅の絵付けの様子を工房で見せてもらったんですが、ここでも新たな発見がw 京友禅っていってもいろんなやり方があるみたいですが、僕が見せてもらったのは手描友禅。布に筆で染料を染めていくやつです。むちゃむちゃ図版が細かいんですが、これって隣り合った色がにじまないように金箔やゴムで模様の枠線を引いてから挿していくんですね。でもって色が乾いた後で金箔やゴムを水で洗い流すと、縁取りのところだけ白く線が抜けて、あら素敵ってなわけです。この枠線を縁どってから色を挿していくスタイル、実はアニメのセルの彩色に似てません? 枠線を抜くところはCGっぽいかな? 京友禅の技法は江戸の元禄期に創られたそうですが、うーん温故知新って感じでした。日本のマンガの歴史は鳥獣戯画まで遡れるそうですが、これが描かれたのも鎌倉期とのことで、なかなか興味深いですなあ。教えて詳しい人!