日々つれづれ2

はてなダイアリーから引っ越しさせました

Better Game Characters by Design

GDCスピーカーのKatherine Isbister女史による著書「Better Game Characters by Design」が発売され、昨日手元に見本誌が届きました。実は2年くらい前に女史から打診があり、SCEの鶴見さんと長谷川さん(ラチェット&クランクシリーズ他の日本側プロデューサー)に、「ゲームキャラクターと文化」的な内容のインタビューを(IGDAjとして)行いまして、その英訳が掲載されてます。なんと全336ページのうち、インタビュー部分が38ページという超大盤振る舞いW 日本語でインタビューのテープおこしをして、「テキトーに使ってください」とメールしただけなんですが、まさか全文英訳されて掲載されるとは思わなかった。著書自体も心理学を応用したゲームキャラクターのデザイン方法という内容で、GDC講演の拡張版という感じ。非常にお勧めなのでぜひどうぞ。しかしアメリカではこの手の本がどんどん出せていいですね。日本で翻訳版の出版は・・・難しいだろうなあW <Amazonでの購入はこちら



ちなみに女史と知り合いになったきっかけは2004年のGDCで彼女の講演に出席し、名刺交換をしたところから。「日本の開発手法に近いですねー。日本で調査・研究などされたことがありますか?」「NTTドコモで少しだけ」なんて会話をして別れた後で、彼女の方からメールが来て、何度かやりとりをしているうちに書籍の話が出て、協力を依頼されました。英語でのメールのやりとりは結構きつくて、途中くじけそうになったりしたんですけど、まあ出て良かった。自著の1/10を割いて外国人の、それも非アカデミズムの人間の原稿を掲載するってのが凄いですよね。それだけ日本のゲーム開発の「生の声」が求められているんでしょうか? ちなみに全部ロハですので関係者の皆様よろしくW