日々つれづれ2

はてなダイアリーから引っ越しさせました

AI

SIG-GTのAI特集を聞きに行く。AIの概論的な内容やRenderware AIのデモなどを見せてもらって、一通りわかったような気になるw 特に「AIとは関数のことなんです!」という夢も希望もない説明には多いに納得した次第。まあ情報のインプット=>脳味噌=>アウトプット(行動)、という一連の流れは確かに関数なわけで。ただ、ちょっと思ったのは、AIの部分をどんどん洗練させていっても、それだけで劇的にゲームがおもしろくなるわけではない、という点が重要なんだろうなあと。というのも、野球ゲームなどでピッチャーの配球ルーチンをどんどん洗練させていって、そのうち古田AIとかが実現したとしても、野球を知らない人にはランダムで配球しているようにしか見えないわけで。好きな人だけがより深く楽しめる、玄人好みのゲームになっていく罠があるなあ、なんて思った次第。だからこそ、このAIはこんなにすごいんです〜、みたいなことを素人にもわかりやすく説明する、解説というか演出的効果もまた、あわせて重要なのではないかしらん。やっぱりボケにはツッコミが必要というか、スポーツマンガには常に実況解説が必要なんですよ。でもってここから一気に話が飛躍するんですが、コナミの「プロ野球スピリッツ2」、いやホントおもしろいです。初めてペナントレースを一試合ずつコツコツと遊んでおります。でもっていろいろ言いたいことはホントに山ほどあるんですが(選手AIこそ急務とか)、ぜひ音屋の皆さんに遊んでいただきたい。んでもって今の野球ゲームの実況ルーチンを見て欲しい。あの実況システムってもともとラジオの実況中継と同じで、試合の展開をリアルタイムで声で追随するところから始まっているんですが、今はCOMバッターのボールの見逃しに対して、「(COM)バッターは完全に読みを外されましたね〜」などと、プレイヤーに一種の攻略情報を与えるところまできております。リアルタイムに声で追随、から一歩先に踏み出そうとしている、ちょうど過渡期なわけですよ。これぞインタラクティブなサウンドの活用によるゲーム演出の例という感じ。そのうち実況AIとかができたりするんじゃなかろうか。音を消して遊ぶとゲームの難度が上がるくらいまで進化していただければと。いやね、野球ゲームだけでいえば、ランナーが二塁に進むとBGMがチャンステーマになる、んでもってプレイヤーの心理的動揺を誘う、みたいなベタな演出がこれだけリアルな絵になってくると難しいんですよ。むしろリアルな内容だからこそ、こういうやり方もあるかな、なんて。ごめん褒めすぎかも。