日々つれづれ2

はてなダイアリーから引っ越しさせました

FlashでUI

ここ2ヶ月ちょいで3回も同じミドルウェアのプレゼンテーションを聞いてしまいました。FlashでゲームUIを実装するミドルウェア「Scaleform GFx3.0」です。そのうち一回は自分でレポート記事も書いてます。
4/16 GAMEBRYO LIGHTSPEED発表会席上
6/15 GTMF2009 Flashで優れたUIを設計する・・・Scaleform GFx
6/18 Flashコンテンツをゲームプラットフォームに展開する技術、ビジネス 
でもって、これには伏線がありまして、去年のCEDECで書いたレポート記事「Flashを用いてゲームUIを開発する」で説明されていたミドルウェアが、前バージョンの「GFx2.0」でした。いやー、コロッと忘れてましたよハッハッハw あと前2回のプレゼンでは、ぶっちゃけScaleformの特徴が良くわからなかったんですが(だから「ベクターグラフィックのシェイプをポリゴンにテッセレートして、GPU上で描画」なんて資料丸写しの意味不明な日本語が出てくるw)、3回目のプレゼンではアドビさんのセミナーということで、ウェブ業界の方々向けにわかりやすく説明いただいて、よーやっと理解できましたw と、思ったら2007年の時点で奥谷さんがレポート記事を書かれていますね。さすがにチェックが早いw
ちなみに6/18のセミナーではWiiウェア子供教育テレビ あいうえ・おーちゃん」での導入事例についても説明されていて、大作ゲームだけじゃないってところが面白かったです(ちなみにこのゲーム、幼児向けということで文字が画面に一切出ず、ナレーション主体で進んでいくところが秀逸! 幼児向けゲームの開発者は必見かと)。もともとFlashで作っていた幼児向けのインタラクティブ・コンテンツをWiiウェアにするのに適していたとのことで、おもしろい事例でした。特にWiiのようなコンソールではメモリの節約が最も重要で、画像やサウンドを個別に圧縮できる点がメリットだったとか。んでもって後から聞いてみたところ、韓国でPCオンラインゲームでのカジュアルゲーム花札とか)で使われる例も増加しているそう。PCだとコンソールよりメモリが潤沢に使えますから、Flashでサクッと作ってサクッと実装という感じでしょうか。なるへそって感じです。
フロムソフトウェアさんのCEDECの講演でも、優れたゲームUIを作るには作っては壊しの繰り返しが必須で、作業効率を上げるにはFlashでの開発が必須という話がありましたが、似たような流れで最近注目を集めているのがスクリプト言語の活用例。この2つのトレンドは今後も進みそうな感じです。ちなみに記事にも書きましたが、Scaleform GFx3.0はWindows向け評価版SDKが公式サイトから落とせますので、よろしければどうぞ。