日々つれづれ2

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ニュース原稿の書き方

僕はゲームライターですが、いわゆるブースレポート(ゲームイベントなどで各メーカーブースごとに新作情報や特徴などをレポートする)はほとんどやりません。多いのは基調講演などのレポートです。媒体も紙ではなくweb中心。そこでのコツを一つ・・・。例としてモリニュー先生のGCDC基調講演を上げてみます。
1:一段落目にリードとして5W1Hをまとめて書き、これだけ読めば概要が掴めるようにする。
2:二段落目に講演者のプロフィールを書く。
3:三段落目から講演内容を頭から書いていく。
4:講演内容の途中で解説を入れたり、講演者の発言を「」書きで入れたりして、構成にメリハリを持たせる。
5:最後に必要であれば、講演全体についてのコメントを添える。
先の例で言えば、1段落目がリード、2段落目がプロフィール、3〜7段落目が本論、8〜9段落目がコメントです。本論中で5段落目に解説を入れ、メリハリを作ろうとしています。時には文頭に導入的な段落を入れることもあります。この他に段落間で文字数を変えるのも、文章にメリハリやリズムをつける上で有効です。ただ段落間で文字数がバラバラすぎると、読んでいて落ち着かないので注意が必要です。
個人的にはYahoo!mixiで配信されることを前提に書いています。ただし専門用語を開きすぎると、かえって知っている人に読みにくくなるので、なかなか悩ましいところです。この辺のトーン&マナーは、まずは発注先のサイトにあわせるようにしています。
文体はである調が基本で、体言止めをよく使います。でも段落内で体言止めを連発すると読みにくくなるので、内容を整理するのがポイントかと。過剰な形容詞は使わない方が、逆に内容が伝わりやすくなります。
客観的な情報と主観的な情報(コメント)は混ぜない方がいいと思います。ニュース原稿は書き手の主観を伝えることが目的ではありません。コメントもダラダラ書くべきではないかと。
意外とやるのが、同じ接続詞を続けて使ってしまうこと。「また〜、また〜」とかですね。接続詞「が」も多用すると読みにくくなります。
最後に一番大切なのは、できるだけ早く書いてアップするということですかね。ニュースですからね。格好いい文章なんて要らないんです。どうしても書けない場合は、書きたいことを箇条書きで並べて、それをそのまま連結して、文章間のつながりを修正する。意外とこれだけで読める文章になったりします。
ちなみに原稿料はwebの場合、文字数換算ではなく一本いくらです。ですからできるだけ簡潔に書いた方が効率がいいんですが、ある程度の情報量を盛り込むと、僕の場合はどうしても1600文字くらいになります。時間にして3時間くらい。あんまり効率は良くないですねw その上で、できるだけ効率化しようとした結果が、上記のノウハウだったりします。