日々つれづれ2

はてなダイアリーから引っ越しさせました

熊野古道

いささか旧聞ですけど、GDCの翌々週(正確には21日〜25日)まで「休暇」と称して和歌山県熊野古道を歩いてきました。
熊野古道和歌山県熊野三山熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社)に通じる参詣道の総称で、今回歩いたのはそのうち中辺路の一部です。平安時代から続く山道で、中には石畳の舗装路もあり、ユネスコ世界遺産に登録されています。当日は小雨が降る、山歩きには決して良いコンディションではなかったんですが、それだけに幻想的な世界が堪能できました。

高原熊野神社近くの駐車場から。近畿の山々が青く連なっています。

大門王子近く。雲と山々が絶妙のコントラスト。いやーラッキーでした。

平安時代から続く石畳。雨でしっとり湿っているところが趣があります。

こちらは翌日に歩いた、熊野那智大社に続く大門坂。距離が短いうえに、より石畳の風情があるので、手軽に体験するならこちら。
ちなみにカメラはG11で、かなりアンダーになるので、デフォルトで-1の露出補正をかけてます。細部までビシッと写って大満足。上2つはRAWで撮ってJPG変換。下2つはJPGの撮って出しです。クリックすると原寸(3648×2736)で表示されるので、お好きな方はどうぞ。=>縮小しました。



うちの奥さんの職場が春から変わって、出勤時間が1時間早くなった一方で、お弁当が不要になりました。お昼は職場でお米を炊いて、近所で総菜を買ってきて、みんなで輪になって食べるんだとか。というわけでお弁当の写真のアップも終了です。慣れるとそれほどでもないんだけど、やっぱり毎朝お弁当を作るのは大変だったかもW 

ロサンゼルス空港

明日から始まるGDCのためにサンフランシスコに来た・・・つもりだったんですが、間違えて成田:ロサンゼルス往復のチケットを予約してしまい、急遽ロスからサンフランシスコに向かうことに。というわけで、ただいまロサンゼルス空港の国内便ターミナルで時間を潰している最中です。t-mobileで1日7.99ドルのネット接続料を払ってブラウズしています。航空会社はユナイテッド航空なんですが、国内便だと荷物を預けると1個25ドルとられるのね。知らんかった。。。

これがターミナルの中。国際線より、のんびりしている感じ。

待合室に電源コンセントがあって自由に使える。サムスンが提供しているみたい。アメリカだと公共施設にあるコンセントは自由に使って良い、という概念が定着している感じですね。日本でも増えないかな。

あとなにげにマック率が高い。僕も含めて周りの4台がマック。向こうの方にWindowsが2台。アメリカだけあって、年代物のコンパックのノートPCとかも現役です。。。手荷物検査場をチェックしてると楽しいですね。

バナナンバナナン・・・♪ 時差ぼけで激しく眠い。。。

本棚を持ち歩こう

半月くらい前に裁断機をamazonでポチりまして、暇さえあれば本棚の本をばらしてスキャンして、pdfに取り込んでいます。

これが裁断機。40cm四方でかなり大きいです。床に置いてうっかり足の指をぶつけると激しく涙がちょちょぎれるので、ワゴンを買ってその上に載せてます。ガッシャンという感じでマッスル全快のたくましい奴。100ページくらいの厚みなら一気に切れます。でもほとんどの単行本はそれより厚いので、カッターなどで切れ目をつけて2〜3パートにばらしてから、背綴じの部分を裁断します。けちらないで5mm〜1cmくらい、ばっさり切っちゃうのがコツです。あと、意外と本って中にしおりやチラシなどが挟まっていて、うっかりスキャンしちゃうと泣けるので、事前に何も挟まってないか確認しておきましょう。いっかい1万円札が挟まっているのを見つけて小躍りしましたw

ページ単位でバラバラにしたら、今度はScansnapでスキャンしていきます。こちらも1回に100ページくらいしかセットできないので、様子を見ながら残りの本の束を追加していきます。暖炉の火を見ながら薪をくべていくって感じ。たまーに重複ページが出たり、ジャムったりしますが、そんな時はちゃんと知らせてくれるので大丈夫。たまに何回通しても重複して読み込まれてイラっとすることもありますが、そんな時は1枚ずつ手差しすればOK。んでもって後から添付のAcrobatReader9 Standardで1つのpdfファイルにまとめれば完成です。モノにもよりますが、新書クラスなら5分くらいでスキャンできます。A4サイズまで読み取れるので雑誌やマンガでもOK。
んでもって、これをうちではNAS(Linkstation)に入れて保管しています。読むときは一回MobileMeに上げてから、iPhoneアプリのGoodReaderで同期させて読むのがオススメ。標準のPDFリーダーよりもサクサク感が全然違うのでグッドです。新書で約5MB、3Gワイヤレスでも数分でダウンロードできます。これで本棚も持ち歩けるかも。
ちなみにスキャン中の書籍は昨年のクリスマスにゴミ捨て場で拾ったイングリッシュアドベンチャー(家出のドリッピー)のテキストw カセットテープも一式捨ててあったので、全部拾ってきてMP3で録音しました。サウンドを聴きながら文字が追えるので、むちゃむちゃ良いですね。

CEDEC公募

CEDEC2010のセッション公募が粛々と進んでおります。
http://cedec.cesa.or.jp/2010/guide.html
気がつけば僕も2004年から毎年ラウンドテーブルの司会で、6回連続参加していました。あらためてびっくりですね。
2004年 ゲームマスコミはどういう役割を担うべきか
2005年 資金調達をどのように実現するべきか(with シグナルトーク栢氏)
2006年 ゲーム雑誌/メディアはどこへ向かうのか(with MIDIはらふじ氏)
2007年 ゲームUIの特性と応用の可能性(with サイトウ・アキヒロ氏)
2008年 ゲームUIの特性と応用の可能性 2008(with サイトウ・アキヒロ氏)
2009年 日本から海外へー今日から役立つローカライズ技法ー (with セガ長谷川氏・ナニカ稲葉氏・Wind Wardエミリオ氏)
履歴を見ればわかるとおり、僕のスタイルは誰か面白そうな人、CEDECでぜひしゃべって欲しい人がいたら、モデレータと称して会場に連れてきて、しゃべらせちゃう。んでもって、それをネタにしてディスカッションさせちゃう。まあなんというか編集者っぽいやり方だなあと思います。他人の褌で相撲を取る、じゃなくて埋もれさせるには勿体ない知見を業界で共有するお手伝いをさせてもらう、みたいな。講演やパネルだと敷居が高いですが、ラウンドテーブルだと、まだ気安さもありましたしね。
んでもって転機となったのが昨年で、ラウンドテーブルを機会にIGDA日本で新しくSIG-Glocalizationを立ち上げ、世話人として運営に携わるようになりました。これまで3回の勉強会を開いています。3月にはGDCローカリゼーションサミット報告会も行う予定です。詳細はこちらですので、ぜひご参照ください。
http://www.igda.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=261
ほかにも昨年のCEDECでは、ラウンドテーブルをきっかけにMLがスタートしたセッションもありました。「「フローなんていらない!」組織におけるモチベーションのあり方 〜私たちのものづくりにおける組織づくり〜」です。こんなふうに1回のCEDECで終わらず、議論が継続的に続き始めたというのが新しくて、一つの節目というか、業界内で問題意識を共通化して議論していく文化が、ようやく根付き始めたのかなあという感じがします。
ちなみに今年もSIG-Glocalizationで参加できるように、ネタを企画中です。あと07〜08年のラウンドテーブルで行ったゲームUIの応用についても、ようやく実際の製品が出て、事後検証ができそうな気配。もっともCEDECも毎年レベルが上がっていて、企画申請したからといって、必ずしも通るとは限らないんですけど、チャレンジしてみたいところです。
GDCなんか、もっとそうだと思いますけど、CEDECもただ聞くだけじゃなくて、講演側に回った方が、ずっとリターンが大きいですよ。なんといっても「情報はより多く発進する側に集まる」というのはホントだと思います。
ただ、まだCEDEC自体の認知度や必要性が、国内ですら十分に浸透していない気もするんですよね。せっかくだからUstreamなどで、全セッションを無料中継したらいいと思います。プロ野球もテレビ中継したらか観客が減ったかというと、逆じゃないですか。特に技術カンファレンスなどでは、ただ無料動画を見る以上に、その場で議論したり、コミュニティに参加する方が何倍もメリットになるわけで。どうでしょうね?



ちなみにCEDECに出たからといって直接収入には一切なりませんが、さまざまな形で間接収入にはなっている・・・はず。でも、この間接収入って奴は客観的に計りにくいんですよねw 

トゥギャッターの可能性

木曜日のDiGRA JAPANのシンポジウムに向けて、Twitterで研究員の三宅さん、パネル司会の井上さん、そして僕でゲームメディアに関する放談をしました。こちらにまとめがありますので、ご覧ください。
http://togetter.com/li/5965
しかしトゥギャッターって良いですね。こんな風に時系列でまとめられて、すごくよくわかる。話があっちこっちふらふらしてますが、なんとなく勢いや熱意は伝わったのではなかろうか。当日はこれが元になるかどうか、さっぱりわかりませんが、もっと掘り下げた議論ができるかと思います。一回こんなふうにして予行演習をしておくと、いいたたき台になって便利ですね。
そして、これをそのままプリントアウトして製本すれば、もうゲーム雑誌になっちゃうようなw たとえば「ガンパレード・マーチ」で有名な柴村さんが日本のファンタジーについて語られたこちらなんて、ものすごくおもしろい語りおろし(つぶやき)の記事になっていますし。ほかにもいろいろあるので、さらってみると良いかと思います。ゲーム雑誌について議論して、終わってみたらそれが新しいゲーム雑誌の可能性を示していた、なんちて。
http://togetter.com/li/4334
そして、こんなふうにウェブ上で、みんながつぶやきながら、一つのコンテキストが作られていくというのが、2010年代のゲームメディアの一つのあり方なのかなーなんて思ってしまいました。昔はゲーマーコミュニティのハブがゲーム雑誌でしたが、今はSNSなどに役割が移りつつあるので、だったらSNSでゲーム雑誌をやればいい、というか。。。ゲームとかコンピュータ雑誌って読者のITリテラシーが高いので、その手の影響を受けやすいような。そこでどうやってマネタイズするか、というのはおいといてw 
でもおもしろいネタがあって、大勢の人が定期的に見に来る構造ができれば、なにかしらお金がついてくるのではなかろうか。。。そもそも今や、編プロ作って一発当てて上場してウハウハ、なんて時代じゃないですよねw いや、もちろん、そっちを狙われる方がいても全然OKなんですが。。。

ゲームメディアのシンポジウム

突然ですがゲームメディアのシンポジウムで司会をすることになりました。DiGRA JAPANの2月度公開講座で、2/18(木)の午後6時半から。場所はおなじみ東京大学の工学部新2号館です。タイトルは「メディアの変遷とゲームジャーナリズムの変化」(キリッ)。ゲームメディアはおろか、ゲーム業界、そして出版業界自体がいろいろと激動な状況の中で、ある意味では非常にタイムリーな話題ではないかと思います。ま、ここらでいっぺん、まとめてみましょうって感じでしょうか。
内容は2部構成で、はじめに80年代、90年代、00年代にわけて3人の講演者に当時の状況を語ってもらい、その後でパネルディスカッションを行います。80年代は元BEEP編集長の川口さん、90年代は元「ザ・プレイステーション」「ハイパープレイステーション」編集で、現在はスパイクでプロデューサーをされている渡辺さん。00年代はGAME WATCH編集長の船津さんです。パネルディスカッションでは僕もパネラーとして出席します。詳細はこちらでどうぞ。
https://www.digrajapan.org/modules/eguide/event.php?eid=44
もともとこのイベントは、1月に行われたIGDA日本の新年会を兼ねたSIG-INDIEの懇親会会場で、DiGRA JAPANの研究員でもあるフロムソフトウェアの三宅さんからお声がけいただいて、実現することになったもの。それで、せっかくなので時系列に従って状況を整理してみようと。であれば、日本初のゲーム雑誌であるBEEPから始めようと。んでもって90年代はプレイステーションが欠かせないだろうと。00年代はウェブメディアだよね、となりました。
んでもって先日打ち合わせがあったんですが、いやー、けっこう忘れてるモンですね。話しているだけで、すごく面白かったですよ。僕がゲームメディアで仕事をするようになったのが94年なので、80年代の頃の話はホントに新鮮でしたし、90年代もほら、僕等はゲームメディアの網走番外地だったからW んでもってウェブメディア以降は僕も一介のライターにすぎないので、いろいろ勉強になりました。
ぶっちゃけ、ゲームメディアはアイドル雑誌や音楽雑誌、映画雑誌なんかと同じ「コンテンツ情報誌」なんですが、その中でも結構珍しいジャンルなんじゃないかと思います。というのも、コンテンツを作っている側とメディアに担い手の距離が非常に近い。スポーツ新聞の記者がプロ野球の選手になったり、引退して評論家になることはあっても、編集やライターに回ることはないですよね。またコンテンツの歴史を振り返るとき、コンテンツ自体の歴史はあっても、メディアの側にまで論が及ぶことは少ない。昔のパソコン雑誌なんてプログラムリストがついていて、コンテンツの流通の側面も担っていたわけですから。そうした意味でも面白いジャンルだと思います。
ちなみに、すでに何度も「なんでゲーム批評の話がないんだ」と突っ込まれてるんですが、いきなり重箱の隅をつつくような話をしても、仕方がないだろうと思ったわけでして、はいW もし今回が好評で、第2回目があるようなら、そのときはぜひ僕も講演者の一人としていろいろ話をしたいと思います。そんなわけで、みなさんいらしてください〜。



CEDEC06で行ったラウンドテーブル「ゲーム雑誌/メディアはどこへ向かうのか?」の資料がネットに上がったままになっていたのを、ころっと忘れていました。
http://www.slideshare.net/kono3478/game-media-1761903
この当時と今とを比べて一番違うのがゲームブログの興隆ですね。当時も2ちゃんねるがソースの人気まとめサイトがありましたが、最近では独自ソースによる取材を行っているところも増えていて、もはや立派なブログジャーナリズムですね。GIGAZINEとかガジェット通信とかKotaku JAPANとか・・・。元電撃PS編集長の倉西さんが、はてなでiPhoneアプリのニュースサイトを更新されているのにもビックリしました。この辺がスライドにもあった「ゲームライター2.0」なのかもしれません。
ちなみにwikiによるとGIGAZINEが本格的にブログサイトになったのは2006年なんですね。ラウンドテーブルも2006年で、思わぬ偶然にビックリ。
んでもって当時のラウンドテーブルでは、意外や意外、パブリッシャーやディベロッパーの参加が多かったのに驚かされました。皆さんウェブでの情報発信のコツに模索されていたような。。。今後ますます重要になっていきますよね。特にオンラインゲームとか。

城ヶ島南岸

城ヶ島の南岸にはリアス式海岸が広がっていて、散策コースになっています。遊歩道も整備されていますが、ハイヒールだとちょっと厳しいかも。




そしてラジコンを走らせている兄ちゃんに遭遇。GJ!