日々つれづれ2

はてなダイアリーから引っ越しさせました

WirelessP2PDAY

http://www.skyley.com/news/WirelessP2PDAYindex.htm
WirelessP2PDAYというカンファレンスがありまして、携帯ゲーム機におけるワイヤレスの現状について、ゲームの知識がファミコンの時代で止まってるような方々に向けて、40分くらい講演してきました。なんで黙ってたかというと、入場料が1万円もするのと、話す内容がゲーマーだったらみんな知っているようなことばかりだから。だってDSとPSPのワイヤレスの現状と展望について話すんですよ。そんな大それたテーマ、逆にゲームを知らない人の前じゃないと話せませんって。うーん我ながらケムマキ君になってるなあ(=適当なことを喋って素人を煙に巻く人のこと。転じてゲーム業界のヤな奴の総称)。自戒自戒。ただ、たぶん文字だけだと絶対に伝わらないと思ったので、任天堂SCEの広報の方にお願いして、本体とかゲームの画面写真の素材については公式なものをお借りしました。おかげで偉いチェックが大変だったんですが、やっぱり借りて良かったと思います。ありがとうございました。
でもって講演後に「アドホックモードのマルチホップの活用法についてゲーム業界ではどんなイメージをされているんでしょうか」なんて鋭い質問がドコモダケな方から来て、答えに詰まったあげく「いやほらピクトチャットは一度に16人までしかチャットできませんが、17人いたら困りますよね」なんてお茶を濁したんですが、まぁ確かに使いように困りますよねマルチホップ。DSで切り捨てたのもむべなるかな。一番技術的に面白い所なんですけどね。そこで僕もいろいろ考えました。とりあえず僕から2ホップがノーラン・ブッシュネルで(小野=>中村彰=>NB)、5ホップが天皇陛下なんですが(小野=>同級生女子=>旦那が都庁勤め=>黒田=>サーヤ=>天皇サン)、こういう意外なつながりや出会いの面白さをどうやってゲームに落とし込むかってところなんでしょうね。「元カレの元カノの元カレを知ってますか」なんてHIV啓蒙のポスターもあったけど、mixiそして「足跡」は偉大ですなあ。あともひとつ別の考え方として、一気に大量の人とすれ違えると面白いとは思った。カルネージハートみたいなゲームがあって、行きの通勤電車内で同じ電車に乗り合わせた人、全員とマルチホップでデータを共有して自動的に対戦プレイができて、戦績に応じて経験値がもらえて、パーツを買って昼休みにロボをカスタマイズして、帰りの電車の中でもっかい自動対戦。家に帰ったら徹夜でネチネチ改良して、「車内で戦え!」みたいな。なんかそういうノード間を自動巡回するような、BOT同士で戦うエージェント的なゲームって昔から面白いんじゃないかと思ってたりするんです。シーマン・メール略してシーメールなんてアプリもありましたが、そんなイメージで。いや、ほら「プラレス三四郎」世代ですから。ま、でも僕くらいの人間が考えつくことをゲームにしてるようじゃダメなんですけどね。だって二画面からタッチパネルは思いつかなかったもんなあ。
ついでにそれ系のアイディアスケッチとしては、「The SOUP」(川端裕人角川書店)なんてSF小説があります。サイバーテロとネット上で戦うハッカーの話で、疑似人格を持ってDNSサーバ上を飛び回るエージェントプログラムが出てきます。コンピュータウイルスを退治する善玉菌みたいな感じです(ホントか?)。このへんマルチホップ上のアプリにも近いと思うんですけどね。2000年くらいにネタ出しで協力したから言うわけではないですが名著ですw いやほら誰も言ってくれないんで自画自賛。ゲーム屋さんならぜひどうぞ。



あと会場で携帯動画変換君の作者(&トップページでバイザーを被ってる女性の方)にお会いしました。まさかこんなところでお会いするとは・・・w いや世の中狭いというか、ここでまた別のフラグがピコーンと立った感じ。

http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20051207/3dwa.htm
「ワンダ自身の必死さが伝わってくるようなアクションは、この「つじつま合わせのIK処理」と「デザイナーの付けたモーション」、そして「物理シミュレーションの結果」の集大成によるものなのだ。」(文中より)。わかる、わかるぞーw いやほらゲームですから。絵は美しいけど、やってることは全然美しくない。そんなもんです。